年賀状* 秘密裏話ジェノブレ
この小説原文の著作権は、クライン様にあります。

原文の著作者からちゃんと承諾して掲載しています。

「年末か…」
黄緑髪の少年─ブレラ・スターンは、窓の外を眺めながらそう呟いた。外には綺麗な粉雪がひらひらと降り落ちている。
今日は12月31日。そう、年末である。

*初詣*

「ブレラぁ〜初詣行こーよ!」
そう言ったのは、世間で殺人鬼と呼ばれている銀髪でゴーグルを着けた少年、キラー。しかし、キラーと云うのは元になった人物の名で、本人はこの名を好んでいないためGENOCIDEからとってジェノという名前を使うことにしている。ジェノはソファーに寝転び、窓際に立つブレラに向かって言った。
「初詣?」
「そ。リヒトが言ってた。年明けに行くんだって」
ブレラはぴんと来ないのか、首をかしげた。
「行きゃぁ分かるって。行こうぜ」
「…お前は大丈夫なのか?」
「?何が?」
今度はジェノが首をかしげる。
「世間的にお前は殺人鬼だろ」
ジェノは「あぁ〜」と云う顔をして、
「大丈夫だ。リヒトがなーんも言ってねぇし」
と言った。
「リヒトとはそれほど信頼できる人なんだな?」
「まぁな…だからさ、行こうぜ」
ブレラは目線をジェノから窓へ移し、
「新しいことも、悪くはないかな…」
と呟いた。

「止めぇろぉっ!!」
「いーじゃねぇか!ほら、大人しくしろ!」
暴れるブレラをジェノが抑える。
「ンなもん着ないっ!!」
「いーじゃん…振り袖」
「よくない!」
ジェノは、ブレラに振り袖を着せようと馬乗りしてブレラを大人しくさせようとするが、なかなか大人しくなってくれない。
(仕方ねぇ、あれをやるか。)
「ブレラ」
「着ない…ぞ!」
ジェノはブレラの耳元で囁いた。
「とっても似合うと思うぜ?お願いだ、着てくんねぇか?」
「!!」
ブレラは赤面した。
(ブレラは耳元で甘い声で囁くと弱いんだよねぇ)
ジェノはくくく、と小さく笑った。
「…分かっ、た。今回だけだぞっ!」

「おー似合う×A」
「本当だろうな?」
「マ、ジ。惚れ直しちまうぜ」
朱の振り袖を着たブレラはとっても魅力的だった。
「さーいくぜ。俺のお姫様?」
「その呼び方は止めろ、裂くぞ」
そして二人は初詣に出掛けたのであった…

end
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